前原国交相が、羽田を最初の国際ハブ空港にしたいと発言した事を受けて、千葉の自称剣道二段知事が、頭にきて眠れなかったそうである。
何の根回しもなくいきなりの発言だったのでカチンと来るのは仕方がないが、眠れなかったとは大人げない話である。羽田をハブ化して成田を閉鎖する(ホリエモンなどは成田を廃止しろと書いている)と言うのなら話は違うだろうが、どこまで踏ん張ってもハブ化が不可能な成田より、利便性の高い羽田を国際ハブ空港化すると言うプランは冷静に考えて理にかなっているのだ。理にかなっている事を理解出来ずに頭にきたと言われたのでは...勿論私だって前原の顔を見るだけでむかっ腹は立つが...それとこれは別な話なのである。
成田の過去の経緯を知っていたらあんな発言は出来ないなどと言っているが、成田の現在を知っていたらそんな発言は出ないと言い返す事も可能だ。国際線の直行便が減ろうとも成田には生延びる術がある。旅行客の目から見れば成田は海外旅行用の空港にしか見えないが、国際線の貨物の取扱量を見れば国内シェアの6割(金額ベースなら7割)を賄っている。空港同士の比較だからそんなもんなのだろうと考えてはいけない。日本中の港を含めても輸出入の貨物取扱量は全国一、世界でも2位の空港なのである。旅客の取扱いが減った分は貨物で十分にやっていけるのである。羽田周辺では望めない物流のターミナルも数多くあり、飛行機ならではの新鮮な魚介類の輸送基地としては日本最大規模を誇り、実際に日本に入ってくるマグロの2割は成田経由(間違っても三崎港ではないのだ)なのである。
結論:多少旅客が減ろうが、その分物流を増やせば十分にペイ出来る。それに、どんなに羽田の発着便数を増やそうが成田の分をカバー出来ないのは事実なのだから、感情でものを言ってはいけないのである。
水曜日, 10月 14, 2009
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