一から十までコントロールしようとして用意されたのがMac App Storeであるという批判的な意見も巷にはある。それが杞憂に終れば良いとは思うがそうでは全てが新しいMac App Store。無いかも知れないので用心はしてくの良いだろう。と言うわけで、元々Windowsに比べて格段に簡単だったMacのアプリケーションのインストールでさえ、誰もが間違いなく行っているとは言えない中、App Storeを使えば購入したアプリは間違いなくDockに収まり(収まる姿が見えるのだから誰でもアプリを起動出来るだろう。使う方にしてみれば実際にはアプリケーションフォルダにインストールされた事などどうでも良い)、ルート権限パスの要求さえない(無いのではなくApp Storeのアプリではルート権限の要求が使えないのだ)。勿論ダウンロード時にAppleIDのパスワードは要求されるのでモバゲーやGreeのような高額請求の恐れはかなり低くなる。さて、そんな悲観的な意見は置いといてApp Storeになって良くなった事を整理してみたい。
利便性:ターミナルだけあれば事足りる人にとってはGUIのあるアプリさえ余計なものなのかも知れないが、そんな人は絶滅種のような例外。プリインストール済みのアプリしか使った事が無い人にとって、アプリケーションのインストールにマニュアルが必要などと言うのは問題外。面倒なインストールがアプリケーション任せなのだからPCの敷居は格段に下がったのだ。ガチガチの審査があるので少なくとも入れたためにマシンがおかしくなるような事は回避出来るのもグッド。
コストパフォーマンス:パッケージソフトはある程度の規模を持ったところしか作れないが当然その分販管費が上乗せされて...iOSのアプリほど安くないという批判もあるが、それでも115円のアプリがあるのは凄い事(7割は作者のフィー)。画像処理と言えば誰でも知ってるPhotoshop、Illustratorしか思い浮かばない人がどれだけ多いのに、場合によってはそれ以上に使えるPixelmatorやVectorDesignerが30分の1の価格だって解るだけでもその差は歴然。会社でOffice使ってるから買わなければいけないと強迫観念にだけで買っていたOfficeだって...
コピープロテクション:Windows系のアプリよりもコピーが簡単だったコピーもアカウントとの紐付けで不正コピーにタガが嵌められ、弱小ベンダーには恩恵も(ハックツールが既にあるようだがそれでもそこまでする人は今までもしていたので例外とする)。勿論、自分が所有する複数のMacに同じアプリをインストール可能になったのでユーザにとってもプラス。
ゲーム:iOSで人気のゲームがiOSと変わらない金額でMacで遊べる。ハード・ゲーマーで無い人がちょと息抜きに遊ぶゲームはこうあるべきというリーズナブルな価格設定である。
バラ売り:パッケージ版しかなかったiLifeやiWorkをバラで買える。元々高いものじゃないのだからパッケージで買えば良いのだが、使わないものにもお代を払っていると考えただけで夜も眠れない人でも安心して個別にアップグレードが出来るのである。
結論:iPodの母艦であるiTunesとは切り離され(iPodで動くアプリはない)、非常にシンプルな構造のApp Store。Snow Leopard以降を使ってるユーザなら10.6.6にアップデートしてApp Storeを利用しない手はない。App Storeをビッグブラザーにしてしまうかどうかは、ユーザの意識の問題なのである。
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