Windowsベースのタブレットが使い物にならないのはMicrosoftのせいだとIntelは宣い、MicrosoftはIntelのせいだと仰る。どちらがより悪いかは、読者に判断して頂ければと思うが、公平に見てどちらにも非があるのは間違いないだろう。何故ならMacでIntelチップを使っているAppleがiPadには非Intel系のオリジナルチップを使っているのはiOSとの相性ではなく消費電力に対するコストパフォーマンスの悪さが原因だし、Intelチップを載せたSlateが相手にされないのはWindows 7が話にならないからだ。
AppleがPowerPCからIntelに乗り換える頃IBMが力を入れていたのはCell。圧倒的に演算処理が高かったがAppleが鼻にもかけなかった理由は電熱器かと思うような消費電力だったから。それまで、巨大化の道を突っ走っていたIntelが開発の軸足をアメリカのチーム(ポートランドのPentium 4)からイスラエル(Pentium M)へと移したのを受け、何時までたっても出てこないPowerBook用のPowerPC(モバイル可能なG5)を捨て、密かに開発を続けていたIntel版のOSXが動くチップに乗り換えたのである。
ARMだなんだと騒いでいるが今のままのインターフェイスを引きずっていたのではWindows OSを載せたタブレットは今以上に使い物にならないだろう(バッテリーは持つかも知れないが速度が話にならない)し、今のままのアーキテクチュアのIntelのチップではAppleが乗り換える事はないのである。噂になっているA5のあとに出てくるだろうA6ならばMacでも使えるかも知れないが、その時にIntelのチップがA6よりもパフォーマンスが優れていればAppleはそれを採用するだろう。
結論:iOSを載せられないラインナップしかないIntelも、タブレット用OSさえ作れないMicrosoftもどちらも大した事はない。どちらのアーキテクチュアもポストPC時代に対応出来ていないのだから。
火曜日, 1月 18, 2011
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