木曜日, 1月 13, 2011

CES 2011に見る「Google TV」--テレビメーカーの採用は未だ進まず

 本来ならApple TVに対抗するためにタブレットやスマートフォンのように各社から多くの「Google TV」が登場するところだったのかも知れないが、実際には次のまともなOSがリリースされるまで出すなというお達し(天の声)に答えたわけではないのだろうが、ごく一部のメーカー(SONYなど)を除いて、その多くは各社独自のスマートテレビだったようである。そうなってしまったいくつかの理由が思い浮かぶのでまとめてみたい。
 
理由
その1:先にも書いたようにGoogleのお達しに従った。穿った見方をすれば、もっと食付いてくると思ったのにどのメーカーも無視をするので、各社がGoogle TVを出さないもっともな理由をプレスを使って捏造したのが、次を待てのお達しだと踏んでいる。
その2:現行のGoogle TVは商品化するような代物ではない(それをしてしまったSONYは、ただのバカ?)。LGの担当者にGoogle TVの最初のバージョンに勘当したか、と言う質問にあきれ顔で「感動した人などいるのか」(Androidマンセーはそう感動したらしいが)と答えたのが、全てを物語っている。
その3:Androidを見て解ったように製品化に対してGoogleは当てにならない。メーカーの都合など考えずにAndroidを好きなように玩ぶGoogleに嫌気がさしてきた。
その4:スマートテレビが世に受け入れられるとは思えない。ネタが無い(3Dもコケた)からインターネット機能を付けるというそもそもの動機が後ろ向き。Apple TVのようにシンプルなものが売れている(あんな価格で売られたのでは儲からないので他のメーカーは付き合えない)のを見てGoogleにお付き合いする気が失せた。
その5:Google神話のメッキが剥がれた。第二のMicrosoftになるかと思っていたのに、良く考えてみたら対した収益も出るを持っていない事が発覚(なぜ、最初に気付かない)。Faceookに押されているのを見て、決して勝ち組ではないと気付いた。
その6:差別化が出来ない。Androidフォンでさえどう差別化すれば良いかが分からないのに、テレビでそれが出来るとは思えない。差別化がでいなければ高価格で販売する理由がないのでメリットは独自OSを作るコストが不要になる事だけ。要は負け(メーカーとしての技術力の無さ)を認める事だと気付いた。

 どれが、正しい答えなのかは分からないが、恐らくどれも正しいのではないだろうか。これは、Androidが出てきた時に書いた事と同じで、差別化をしなければ勝てないのに差別化出来ないプラットフォームに乗るのは基地外沙汰だと言うお話。どうやら、メーカーの皆さんはやっとその事に気付いたようである。

結論:Google TVに相乗りするくらいなら、将来出てくるかも知れないディスプレイタイプのApple TVの組み立てでも請け負った方が儲かるのだ。

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