2010年上半期の携帯業界の利益が発表された。その結果シェア2.5%しかないAppleのiPhoneが業界全体の約4割(39%)の利益を占めていることが明らかになった。その理由は粗利で50%、営業利益で30%という高利益率にあるのだが、Apple一社の利益率の方がシェア上位三社の合計(32%)よりも大きいという現実は暫くは変わりようがないだろう。他社の利益が低い理由は利幅の小さな普通の携帯も作っているからだと反論もあるだろう(事実その通りだ)が、スマートフォンだって他社との差別化のために利益が出るような美味しい商品になってはいないのも事実である。このままのペースで行けば辿り着く先はいつか来た道(何でPC業界から学ばなかったのだ)しかないのだ。
下手に差別化を図ろうとすれば、Androidではサポートしていないサービスをアプリの形で提供したり、余計なハードウェアを載せてOSのアップデートに手間取って時代遅れになるのだ(ガラケーなら買い替えだったのだが、なまじOSがアップデートできるばかりに対応に遅れが出ると技術力を疑われる始末に)。
結論:オープン化、共通化は差別化の足枷になる。ライセンス料がいらないという瑣末な理由(非技術者から見たら魂を売り渡すことだと理解でない)で安易に乗ったのだから利益など期待してはいけないのだが。
月曜日, 9月 27, 2010
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