金曜日, 9月 10, 2010

Androidは本当にオープンソースだろうか

 AndroidはオープンでiPhoneはクローズ。確かに一社独占のOSがオープンだとは言えないだろうが、Androidがこれから進もうとしている方向がオープンかと問われれば疑わしいとしか言えないだろう。そもそも、AndroidのスタートというのはOSの素材提供だったように思える。少なくとも実際の製品が市場に出始めた1.5までのAndroidはお世辞にも完成されているOSと呼べるような代物ではなかった。だからこそ、オープンソースとして提供しその上にメーカー独自の機能を加えて完成品(ハードではなくOSとして)にして欲しいというスタンスだったのだ。1.6迄はその傾向が強くだからこそ、SONYなどはAndroidの盟主になると意気込んでUXの作り込みに精を出した。
 
 それを崩したのがChrome OSの発表である。同じ社内で別なOSが開発されていて、そちらがGoogleの考える本命のOSなのだと知らされたルービンはAndroidをオープソース・コミュニティに委ねられることのない洗練されたOSに仕上げなければならないと決意した。そこで、登場したのが2.0以降のAndroidとNexus One(Google本体が出したかったわけではない)。その後は、iPhone(洗練されているかどうかはiPhoneか基準だ)を越えるために、メーカーが付いてこられるかも省みずにOSのアップデートが繰り返されることになってしまったのだ。揚げ句の果てにはAndroidを使い物にするためにメーカーが独自に載せていたUIを禁止しようという方向に向かっている。
 
 前から書いているようにOSのオープンソース化に批判的な私から見れば、メーカーの独自UIが載らない方が理にかなっているとは思うが、本当にそうしたもののどこがオープンソースなのだと文句も言いたくなる。今のようなペースでバージョンアップを繰り返すAndroidがメーカー各社の意見を取りまとめて作られているオープンソースの賜物だとは到底思えないのだ。

結論:LinuxのようにRedhat、Ubuntu、Turboと様々なバリエーションがある(諸悪の根源かも知れないが)OSは間違いなくオープンソースと言えるが、Google以外から出しようがないOSのどこがオープンなのだろう。フリーライセンスなら間違いなくそうなのだが。GoogleはAndroidをオープンソースと言った事はなく私が勘違いしていただけだろうか。

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