月曜日, 9月 27, 2010

Androidのライバルは?

 順調にユーザの数を増やしているAndroidフォンの勢いを見てAndroidを牽引しているルービンはiOSがライバルだと考えているようだが、少なくともiPadに関してはAndroidをライバルと見る理由はどこにも見当たらない。最初からタブレットや他のデバイスを想定して設計されていたiOS(iOSをスマートフォン用からの拡張だと勘違いしている人が多い)とiPhoneをライバルと想定してスタートしたAndroidでは拡張性に大きな開きがあり、直ぐに埋められる状況ではない。
 
 幸いなことに現状iPad以外には強力な対抗馬はない。HPはwebOSを手に入れたが製品が出てくるのは早くて2011年。それまでは、Windows 7ベースのタブレットしか玉を持たず、Googleのタブレットの本命であるChromeOSもかなり先の話になりそうなので表面的にはAndroidのライバルはiOSのように見えるだろう。
 
 PCメーカートップのHPの弱点はAppleのようなエコシステムが無いことと、開発者の多くは既にiOSやAndroidにシフトしてしまっていることだろう。OSの出来がいくら良くてもサポートするベンダーの数が圧倒的に少ないとなればPalmが失敗した轍を踏むことになるかも知れない。ChromeOSは、PCを時代遅れにするためにGoogleが作り上げたOS。今はまだ製品が揃っていないのでAndroidと比較して語られることはないが、Googleの中で葬り去る決断を下さない限りは、タブレットの世界でAndroidの最大ライバルになるのは間違いなくChromeOSになるだろう。

結論:社内にライバルが存在することは一見良いように見えるかも知れないが、結局は足の引っ張り合いになってしまう。Appleのように完全にOSの棲み分けが行われていればそんな事は起こらないのだが、社内での覇権争いに明け暮れた時代にAppleにいたルービンにはそれが理解できないだろう。それが原因でAppleが潰れかけたと言うのに(SONYも)。

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