水曜日, 2月 10, 2010

Microsoftは「革新力のなさ」と「内紛」で衰退して...

 本当の意味で一つも自らの力で何かを生み出した事のないMicrosoft。元幹部に、「革新力のなさ」と「内紛」で衰退していると語られてしまっている。Microsoftの成功の秘訣が「革新力」だったなどと思った事もない人間からすれば、元幹部の発言も的外れだと指摘したいところだが...
 
Microsoftの革新力の証
MS-DOS:シアトル・コンピュータ・プロダクツ社の25,000ドルで買い取ったQ-DOS(86-DOS)がベース。デジタル・リサーチがIBMにCP/Mをライセンスしていれば今日のMicrosoftは無かった。
Windows:非力な86系のチップでGUIを可能にするには386まで、待たなければいけなかったのは分かるが、Windowsの成功のベースとなったのはIBMとの共同開発であったOS/2が起源。SONYと任天堂の仲違いからプレステが誕生したのと同じようないきさつである。
IE:Netscapeに負けたSpyglassのMosaicのライセンス品の改造からスタートしたWebブラウザー。バージョン4までは、全く同じコードだったようだ。そう言えば最初に使っていたWebブラウザーは、Mosaicだったな。
SQL Server:SybaseのOS/2向けのSQL Serverの移植版がその始まりのため、今でもインターフェイスレベルでの互換性が残っているらしい(その辺は書き換えていないと言う事?)。
Office:Mac用のアプリとして開発されたExcelとWordが進化して誕生したOfficeは、唯一Microsoftオリジナルと呼べるプロダクツ。MacのGUIを利用したExcelがWindowsのベースとなったのは疑いようのない事実である。未だにMicrosoft社内で、MBU(Macintosh Business Unit)が別格なのは当たり前なのである。

結論:Microsoft成功の神髄は、ビジネスセンスと敵愾心の合わせ技。IT業界にとってプラスとなるビジョンなど一度も自身で作り出した事はなかったと思うのだが。

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