水曜日, 2月 03, 2010

何も分かっていないMicrosoft

 Appleよりもずっと前にタブレットPCのコンセプトモデルをぶち上げたMicrosoft(2006年にOrigami Projrctで発表されたUMPCなど誰も覚えてないだろ?)。Appleがタブレットを出す事が分かっていたので、HPのSlate PC(iSlateだと思ってぶつけたのか?)のデモを行ったが、iPadが発表されたその日から誰も話題になどしなくなってしまった。商品が出てもいないのに既にタブレットPCとはiPadを意味していると捉えても間違いないだろう。
 
 Origami Projrctを発表した当時は、Vistaがどうなるかが分からなかった2006年の初頭。Origami用のタッチインターフェイスを作り込む事をしていなかったのだから、Vistaまでの時間稼ぎだったのは見え見えなのだが、マウスの代わりをタッチパネルにしただけなのに価格はビル・ゲイツが言っていた倍もしたのだから物好きかバカ以外に売れるはずなど無かった。案の定見事に無かった事になったのである。
 
 前にもかいたようにOSXも含めてPC用のOSはキーボードとポインティングデバイスによる操作が基本である。通常の使用でマウスなしではメニューが選べないMacは、キーボードで操作が可能なWindowsよりもマウスの依存度が高く、Windowsはキーボードの依存度が高い。つまりWindowsの方がタッチパネルでの操作は複雑なのだ。iPadは、その煩わしさをなくすためにインターフェイスを一から作り直し、全く別な操作法を取り入れるためにiPhone OSを拡張したが、Microsoftはいまだにフル機能のWindows 7にアドオンする形か非力で時代遅れなWindows mobileの拡張でタッチインターフェイスを載せようとしているのだから、どう考えたってiPadのように軽く動くデバイスなどになるはずはないのだ。

結論:ユーザインターフェイスから出発したOSを開発しない限りiPhone OSを越えられない事が理解できないMicrosoftにモバイルOSでAppleが負ける事はなさそうである。重要なのはマルチタッチで操作できるかではなくて、マルチタッチだからこそ可能な操作方法を編み出すことなのに...

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