木曜日, 2月 18, 2010

日本を戦争に引きずり込んだのは

 日本を戦争に引きずり込んだのは官僚だと書くと、そうじゃない軍部だとサヨクの思考力の不自由な方々は決めつける(決して考えてはいないのでそうなる)が、日本を戦争に引きずり込んだのは間違いなく日本の官僚(官僚制度)である。
 
 中国での小競り合いを大事にしたのが陸軍の予算獲得であったように、真珠湾攻撃も陸軍ばかりに予算をとられたくない海軍が仕掛けた大バクチだと言えば、戯けた事を抜かすなとお叱りを頂くのだろうが、根本のところはそうだと信じている。何故なら、シビリアンコントロールのなんたるかを知らない人からは分からないだろうが、戦前の軍部だって鉄砲を持っている人しかいなかったわけではなく背広組(予算を作る人達)が戦争を許したからこそ、好きな戦にうつつを抜かす事が可能になったのだ。当時一番権力を欲しいままにしていたのが陸軍省と海軍省だが、それイコール制服組と考えてしまうのは想像力の欠如としか言い様がないだろう。
 
 それでは、官僚制度は始めから駄目だったのかと問われれば文官高等試験制度(明治27年開始)が始まってからだと答えれば間違いはないだろう。明治維新を支えたのが元は幕府の役人だったが、彼らはどこぞ(日本に近い半島にある国)の国のように科挙制度で抜擢された分けではない。文官高等試験が始まるまでは藩校(各藩の)に推薦されたものが高等教育機関のなんかんこうに入学し、そこを卒業したものが官僚になったのだ。当然、試験が得意かどうか(頭が良いかとは関係ない)だけではなく人間性も同時に見られたのだ。それが無くなって以降、人間的な面は見られなくなり、当然単なる頭でっかちが官僚に...
 
 日本が戦争に雪崩れ込んでいった昭和10年代は文官口頭試験で入った連中がトップに立ち始めた頃と重なるのを偶然だと考える人もいるだろうが、私はトップが試験バカになったからだと考えるのである。それでも、飛び級のあった戦前は今よりは凄い人もいたとは思うのだが...

結論:科挙で国を動かしていた朝鮮がどんな国だったかを考えれば、官僚制度がどうあるべきかは直ぐに分かると思うのだ。科挙が優れたシステムだったら朝鮮が日本に併呑される事など無かったと言ったら言い過ぎだろうか。

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