火曜日, 11月 17, 2009

総務省、官民共同のメディア・ソフト戦略の研究会を発足

 メディア・ソフト研究会は、メディア・ソフトの市場の現状把握や、一次流通、マルチユースの市場構造の検討を行う目的で立上げられるらしいが、既存のメディアが成り立たなくなろうとしているこの時代にこんな研究会を作る意味はどこにもないのだ。
 
 まず何が間違っているかと言えば、メディア・ソフトの現状把握だ。規制で護られている日本では実感が無いかも知れないが、アメリカでは既にCDは過去の遺物になってしまった。映画やテレビ放送も既にそうなり始めている。日本の現状をいくら把握しようが既に周回遅れなのである。そして一次流通は、もう今後は存在し得ない。デジタルデータがメディアの主体となってしまった段階で物理的なものの流通は必要なくなってしまったのだ。
 
 マルチユース(データの使い回しという意味なのだろうが)に到っては、AppleのCocktailを見れば分かるように、デジタルデータを単機能のデバイス用にフォーマットを変更して使い回すという時代はもう終っている。マルチ機能を持ったデバイスで生かせるフォーマットに統一しネットを使って配信するだけなのだ。デジタルデータをマルチユースするのはエンドユーザ側であって供給側ではないことがわかっていないようだ。

結論:こんな研究会をいくら作っても糞の足しにもならないのである。池田さんこう言うのに噛み付いたらどうよ。

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