土曜日, 11月 14, 2009

スペイン風の正体

 弱毒性で何ら問題のない豚インフルエンザでも死者が出ている。最初の頃は慢性疾患を持っている人や老齢者だったが最近は幼児にも被害者が出ている。そして、タミフルを処方されたと言う共通点も...
 
 私の勤める会社にもスペイン風邪(インフルエンザなので本来風邪ではないが)を引き合いに出して、最初の年は大した事がなかったのが翌年の大流行で強毒したのだから安心できないとマスクもせずに咳をしている人がいるが、その人にお伝えしたい記事がニューヨークタイムスに出ていたそうだ。どんな記事かと言えばスペイン風邪の死因はアスピリンの大量投与可能性が高いと言うものだ。何故ならアスピリンを特効薬として大量投与し始めるまで、今回の新型インフルエンザと同様に死亡者は殆ど出ていなかったからである。
 
 アスピリンはその後ライ症候群(ライ症候群の死亡率とスペイン風邪の死亡率が同じだったりする)を誘発するとされ、若年者には処方されないようになったが、一番一般的な処方せんのいらない解熱剤として知られいるためもしかしたら子供の発熱時に家庭で使われている可能性だってあるのだ(子供にはアセトアミノフェン以外の解熱剤は使ってはいけない)。
 
 スペイン風邪がパンデミックとなった当時処方されていたアスピリンの量は、現在では肺水腫を起こすとされる血清濃度を超える量なのだ。死者の多くは肺炎を起こしたとされているが、アスピリンが原因の肺水腫がだったと疑う予知は十分にあるのだ。

結論:効くかどうかも分からない薬を特効薬だと決めつけ、それが効かないから強毒性だと決めつけられたのがスペイン風邪。タミフルは第二のアスピリンの可能性が高いのである。

0 件のコメント: