火曜日, 11月 03, 2009

電子書籍リーダーは出版業界を救えるか

 SONYが最初に手を染め手を引いた電子書籍(アメリカではkindle後にSONYが再参入)。アメリカではAmazonが絡んでいるのでそれなりに売れてはいるようだが、出版業界が乗り気ではない(権利関係がうるさい上、再販制度が足枷になっている)日本では何度やってもうまく行くとは思えないのである(だから、国内ではSONYは静観)。電子インクは紙の節約にはなるが、それなら書籍ではなく新聞の宅配を止めるために使うべきだろう。
 
 タブレットで電子書籍をコンテンツに加えるのではないかともっぱらの噂になっているAppleは、現状の出版コンテンツには魅力がないと一刀両断。メディア・コンプレックスを前提にしたフォーマットでなければ、新たなデバイスを開発する意味がない事を暗に示しているのである。iTunes LP(音楽)やiTune Extras(映画)で採用されたCocktailはまさにそう言ったニーズに応えるフォーマットの基準になるもの。テキストと静止画しか頭にない出版社がデジタル時代に覇者になる事は無理な話なのである。

結論:紙に代わるだけなら全く意味が無いのだ(押し紙や返本が無くなって資源の無駄は減るが...)。

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