ロシアの下院選挙で与党が90%の議席を確保した事を受けて、”プーチン王朝”だの、”民主主義が死んだ”みたいな論調が目に付くが、少なくとも中国や北朝鮮と違って選挙は行われているのだ。翼賛政治だとの批判もある(読売などがそうだ)が、アメリカべったりの読売ならではの見解と受け賜っておこう。そもそも、ポチの人達が良く口にする”アメリカは民主主義国家である”というのは、本当だろうか。私が見る限りアメリカには民主主義は無い。そんなバカなと言われる方は恐らくアメリカと言う国のシステムを全く理解していないのだ。
アメリカは民主主義ではない
理由その1:誰でも大統領になれる。確かに色が黒かろうが黄色かろうが、アメリカで生まれた人憲法上大統領にはなれる可能性がある。どんなに頑張っても天皇になる可能性のない日本よりは民主的な様な気はするが、大統領と言うのはシステム上の単なる神輿(シンボル)であって、ツールに過ぎない。実際には大統領に祭り上げた人達の操り人形が行政を行っているに過ぎない。
理由その2:多くのものが民営化され政治そのものがオープンであるから民主的だと思っている人がいるが、実際には完全な弱肉強食体制をとっているため基本的に国としての公の概念は無い。それをバックアップしているのがキリスト教だと言う人がいるが、異教徒に慈悲の心がないのに全ての人に平等である訳がないのだ。
理由その3:さあ、一番肝心なことを書こう。アメリカの民主主義の”民”とは国民の”民”ではなく民間の”民”である。つまり民間企業(資本家)が国を運営しているのがアメリカである。国民の都合よりも資本家の都合で動いている国が民主的な訳は無いのである。それを誤魔化すためにアメリカンドリームと言う名の”フィクション”を大げさに持ち上げているのである。
結論:アメリカが民主主義の国でない事は、ソ連を作った連中がロマノフ家に繋がる貴族だったのと同じように明白な事実なのである。それさえも民主主義だと言うのならば世界中に、その国ならではの民主主義はある。それをアメリカがとやかく言うのは筋違いも甚だしいのである。
火曜日, 12月 04, 2007
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