月曜日, 12月 24, 2007

世界に平和が訪れない理由

 世界に平和が訪れない理由は、非情に単純明快だ。それは宗教でも民族でもない。欧米を中心とする人類の根本ルールで弱肉強食を許しているからだ。そもそも、勝った者が負けた者を支配するのが当たり前と言う考えに立つ限り争い事が無くなる事は永遠にない。勿論、現在の勝者が永遠に支配者であると言う事にはならないが、支配者が代わったからと言って何も代わらないのである。

 これは、戦争やテロだけの話ではなく格差を認めると言う社会構造も同じ図式だ。敗者復活のシステムがあるかどうかに関わらず格差は差別を生み出す。その差別が大きくなれば人心が荒み、争い事や犯罪の原因となるのだ。戦前の日本が戦争に向かって行った原因も農村部の疲弊に政府が答えられなかったことに端を発しているのだ。

結論:競争が無くなれば成長は止まると言われるが、競争の目的が資産になってしまっては破壊を生むだけなのである。勝者が敗者の面倒を見なければ社会は安定しないのである。

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