水曜日, 12月 05, 2007

お金を儲けると言う事

 世の中には何も物を作り出さずに金を儲ける算段ばかりしている人がいる。人の生き方をどうこう言いたくはないが製造業や小売業の人間がそんなことを考えるようになったら世の中はお仕舞いなのだ。私は何も金融の技術を駆使して利益を上げる事を完全に否定はしない。現に私の義弟もそれを生業にしていて1,500億のファンドを預かって年間15%以上のリターンをノルマに日夜頑張っている(ちなみの私の務める会社の利益の数倍を一人で叩き出している計算だ)。

 しかし、大事なのは銀行はそれが利益を上げる手段であり本来の業務であるが、製造業や小売業がそんなことをして利益を上げたのでは、本業が馬鹿らしくなってしまい身が入らなくなってしまうという事だ。その代表例のアメリカを見れば分かるように基幹産業が衰退(崩壊か?)してしまい、金の出入りが止まる事が国家の終わりにリンクすると言う脆弱な構造に陥ってしまう。勿論、アメリカの農業はまだ機能しているので食い物くらいは手に入るかも知れないが、アメリカが作っているもので世界で作れないものなど無くなった今、その存在理由など何処にもない(何も考えずに消費すると言うのがアメリカと取引する唯一の利点なのだ)のである。

 本来、製造業や小売業が金融技術で利益を上げるのは緊急避難に過ぎない。そこで得た利益を本業以外で使ってしまえば、もう逆戻りは出来なくなってしまう。古来、金貸しは賎しい職業だった。それは何も生み出さなかったからだ。近代に入り資本により近代産業が起こったが、それが行き過ぎた結果産業を破壊するところまで進んでしまった。

結論:本業で儲けられなくなっても金を転がしてはいけない。人間そこまで落ちたら終わりである。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

お、コメント欄が変わっている!!
それはさておき、商売の話をまともにしたいですね。