日本人は大きな思い違いをしている。その最たるものがブランド力に対する認識だ。日本の家電産業はブランド力があると言われているが日本人が思っているほどではないのではないだろうか。
何故ならば天下の日本製品であっても家電の世界の価格競争から逃れられないからだ。工業製品の生産技術は先進国の中でも依然としてトップなのは間違いない。世界中の家電品の部品の多くは日本製だが(品質の高さがものを言っている)、消費者の目には触れないため日本製だとは分からずに売られているに過ぎない。そんな中、唯一日本製である事によって価格競争の外で勝負出来るものが存在する。農作物だ。
一般的に日本の農業はダメだと決めつけられているし、国民の認識もそうだろう。中国などの海外からの輸入作物に価格で全く太刀打ち出来ないからそう考えるのだろうが、それはあまりに内向きの思考である。食糧自給率も低い為日本の農作物を輸出すると言う発想は出てこないかも知れないが、しっかりと生産された日本製の農作物の中には国内価格よりも高い価格で海外に出しても飛ぶように売れるものが存在する。米だって果物だって日本製は希少品として十分にマーケットを創れるものなのだ。
結論:農業が衰退していると言う固定観念を持つから衰退してしまうのだ。日本の農業を衰退産業にしてしまったのは単なる政策に過ぎない。日本の農業のブランド力は他の国には真似出来ないことなのだ。工業だけにブランド力があるというのは間違った神話である。安心して食べられると言うブランド力は何者にも換え難いものなのだ。
火曜日, 9月 02, 2008
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