よりによって自衛隊の機密情報がWinnyで漏れてしまった。自衛隊の制服組は私用のPCを持ち込んで仕事をしていると言うのだから、機密情報を手に入れる為に諜報部員などいらないということになってしまう。それもこれも自衛隊のシステムそのものをWindowsで運用しているからだ。世界的に見ても軍隊がWindowsシステムで運用していると言うのは非常に珍しい。アメリカの海軍がイージス艦にNTを使ってシステム全体(全イージス艦だ)が止まってしまうと言う前代未聞の事故が起きて再度Unixに改めたのも記憶に新しい。
少なくとも、現状では軍事情報を運用するシステムはUnixをベースにしたカスタムOSを基盤にしている所の方が多い。これはvirusを防ぐ為ばかりではなく誰もが機密情報にアクセス可能になる事を防ぐ目的でもある。では何故日本の自衛隊では独自のOSを使っていないのだろうか。それは自衛隊の制服組だけではなく事務方の天下り先の多くがNECなどの御用企業だからだ。
ようするに談合相手から奨められるままにシステムを組んでいるから、今回のような事件が起こってしまうのだ。あれだけセキュリティの問題が叫ばれているのに自衛隊以外の官庁の情報システムも殆どは、NECや富士通を始めとするWindowsシステムで運用されているし、個人情報を取りまとめている総務省の基幹システムもWindowsである。おかげで総務省の発表資料はdoc形式だったりする。doc以外にフリーで読む事が出来るdocument形式(PDF)があるのにこんなものを使うと言う事はいくらか貰っているのではないかと勘ぐられても仕方がないだろう。
結論:何もOSXを使えとは言わない。何故ならばOSXも市販されているOSなので軍事情報向きとは言えないからだ。こういうものは暗号化も含めて独自のフォーマットを利用して、もし外部に漏れても解読出来ないようにすることが当たり前である。残念ながら自衛隊の機密情報はExcelも多かったようだ。これでは戦前のパープルよりもアメリカに情報が筒抜けになってしまうのである。
月曜日, 2月 27, 2006
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