金曜日, 2月 10, 2006

判断しない裁判所

 申し訳ないが横浜事件というものを良く知っているわけではない(生まれていなかった頃の話だ)が、今回の横浜地裁の免訴にはあきれ返ってしまった。ある意味ではこうも公に判断をしないと決めたのは画期的なのだが(実は起訴段階で曖昧になってしまって握りつぶされる事件の方が多いのだ)、それにしても裁判所は白黒つけるのが仕事なのにそれを自ら否定していてはその存在理由が無くなってしまうではないか。それに気がつかない(有耶無耶が一番と判断したということか)程、日本の司法のレベルが低いと言う事なのだろう。

 そもそも日本は三審制を取っているが、その意図は明確だ。行政訴訟の場合に最高裁で結局行政側が勝つと言う仕組みだ。最高裁は本来、憲法などを審査がその主目的であるが地裁の判決で裁判が終わる事がないだめ、結局国に都合のいい結論を出す為に最高裁があるような状態なのである。その上本来三権は分立(ぶんりゅうだよ)されているはずなのに、日本においては裁判所は完全に法務省の下部組織になっているため、検察の判断が裁判の方向を決めてしまうと言うシステムになってしまっている。

結論:アメリカの様な無茶苦茶な判決も困るが、日本のように行政の顔色を窺った判決しか出せないシステムも意味がない。どうでもいいが最低白黒ぐらいつけて欲しいものである。それが出来ないのならば裁判所などいらないのだ。

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