水曜日, 6月 24, 2009

Androidに力をいれるのなら

 海の物とも山の物とも分からない状況からスタートしたケータイ電話。i-modeの成功に追随し、キャリア主導のサービスとハード開発の行き着いた先はガラパゴスだった。外から見ていたら思わず笑っちゃう状況なのだが、火縄銃を造らされているメーカーがライフルと勝負をしなければならないのだから、当事者としては笑い事でないだろう。そこに救世主のように現れたAndroid。今のままの通信方式ではiPhoneを受け入れることが不可能なauはAndroidにのるしか起死回生を図る手だてはないのだが、それと通常のケータイをどう棲み分けさせるのかが外野からは全く見えてこないのも事実なのである。日本国内でもまともに通信ができないSoftbankの通信網を使わずにSIMロックが解除されたiPhoneを利用している(FOMAのSIMを使ってdocomoに接続。mopera Uに加入してパケホーダイダブル)ユーザもいる。
 
 結局行き着く先はキャリアの土管屋化。これは、Android端末だって全く同じなのである。機能を追加出来ない何でもないケータイ用に独自のサービスを残す残すのも良いが、そんなものを取っ払っても一向に構わない端末(iPhoneやAndroid端末)に対しては、黙って回線を開放すれば良いのである。そうすればSoftbankのiPhoneユーザは全てdocomoに乗り換えるだろう。通信方式の違うauはどうするかって?今からLTE版のiPhone導入で動けば良いのだ。LTEに関しては、どのキャリアも横一線。早く動いた方が有利とは言えないが、LTEではキャリア独自のネットサービスなどのインフラに金をかけても仕方がないのだから、一番強力な端末を自陣に取り込むしか方法はないのである。

結論:メーカーにAndroid端末の開発を奨励しているキャリア。メーカーも日本を捨てて世界に再挑戦するチャンスと考えている筈だ。土管屋で設けるビジネスモデルが用意出来ないキャリは何れ退場になるしか無いのである。

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