日曜日, 4月 05, 2009

失敗は成功の元?

 Vistaが大失敗だったのでWindows 7が成功すると言う話ではない。OSは負け組が結局勝ったと言う話である。Windowsを知らない人はいないが、今あるWindowsは本来負け組だったことを知る人は多くは無いだろう。
 
 Windows 3.1の後のOSとしてMicrosoftが総力を結集して開発していたプロジェクトはCairoと名付けられ、これがNTの後を継ぐ次世代Windowsのはずだったが、優秀な人間を集め過ぎたために結局完成せず、Chicagoと呼ばれていたWindows 3.1の改良版が次期OS のWindows 95としてリリースされたのだ。同時期に、Appleも全く新しいOSであるTaligentとCoplandを競って開発していた。そして結局負け組であったNextのOPENSTEPが新しいMac OSになったのである。”三人寄れば文殊の知恵”と言う言葉があるのと同様に、”船頭多くして船山に登る”(収拾がつかなくなる)という言葉もある。
 
 Windows 95以降Microsoftが成功できたのはChicagoの出来が良かった以上に、AppleがTaligentやCoplandで時間を無駄にしていたからなのである。

結論:ことOSに関しては三人以上の人間(実数ではなく少数と言う意味)が関わってはいけないことは間違いない事実である。議論が多いと言うことは前に進まないと言うことなのだ。根回しは必要だが会議はいらないと言ったら言い過ぎだろうか。

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