金曜日, 4月 24, 2009

アヘン王

 麻薬王などというと、ゴールデン・トライアングルのクンサーなどを思い浮かべ勝ちだが、本当に儲けているのは川下を牛耳っている連中である。勿論、そのままでは紳士面が出来ないので三角貿易などの形をとってマネー・ロンダリングを行ってきた。アヘンで儲けた資金を元に様々な事業を興し、サーの称号を貰うような大財閥になっていったのだ。

アヘン王
その1:ジャーディーン・マセソン。ジャーディーンとマセソンの二人のユダヤのアヘン商人が手を組んで「ジャーディーン・マセソン商会」を中国に設立。中国でアヘンを売り、代金として手に入れた紅茶をイギリスに輸出して財を成す。アヘン戦争の仕掛け人。坂本龍馬のグラバーは日本の代理人。
その2:サッスーン。元々はアラブ(イラク)の豪商だったサッスーンは、ペルシャの戦争で取引が止まったペルシャのアヘンを底値で買入れ戦後に売買しした資金を元手に「サッスーン商会」を創設。当然主要取り扱い品目はアヘン。「東インド会社」の営業許可を得てインドのアヘン貿易をほぼ独占する。アヘンから不動産へと進み様々な産業を配下に納める。香港のハンセン指数の恒生銀行も元をただせばサッスーンだし、キャセイ航空も。同じ名前のビダル・サッスーンは当然一族。
その3:香港上海銀行(HSBC)アヘン貿易で儲けた資金を安全かつ速やかにイギリスへ送金する為にジャーディーン・マセソンやサッスーン商会によって作られた銀行。
その4:ベアリング。クェーカー教団を支配するベアリング兄弟も中国のアヘン貿易で財を成す。「ベアリング商会」
その5:アスター。中国のアヘン貿易で得た資金を元にニューヨークの不動産王になる。
その5:ラッセル。アヘン戦争中にトルコから中国にアヘンを密輸することで巨万の富を気付く。FDRに連なるデラノ家(アヘンの密貿易)はラッセルの閨閥。

結論:中国絡みの国際金融資本の種銭はアヘンだったりするのだ。クンサーのサーも爵位だったりして...そんな事はないが。

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