金曜日, 4月 10, 2009

痛いところを突くコマーシャル?

 アメリカの話なのだが、MicrosoftがAppleに一泡吹かせようと新しいCMを流している。内容は、1,000ドル以下で買える17インチのノートPCを買おうと思ってApple Storeに出掛けたが、2,800ドルもするので諦めてPCショップに言ったら機能満載で700ドルを切る価格で同じ画面サイズのHPのノートが買えると知ったと言う話。最後に、「私はMacを使うほどクールじゃないから(貧乏人と認めたと言うこと?)」と締めくくる。
 
 もう一つは、バッテリ駆動時間優れたPCを探していて、Macを奨められるが、「Macは処理能力よりも美学が優先されているんだ。僕はブランドに金を払うつもりなんてないよ。パソコンを買いたいんだから(単なる貧乏性?)」と答えて、MacBook Proよりも1,000ドル安いPCを買うと言うCMである。
 
 日経のITProでは、そのCMを取り上げてMicrosoftがAppleの痛いところを突くテレビCM新シリーズを展開を書いている。どうなんだろう、Appleの痛いところを突いているかも知れないが、それとMicrosoftと何か関係があるのだろうか。HPのPCが低価格な理由はMicrosoftのOSにとってポジティブな理由(低価格で高機能なOS)ではなく、ネガティブな理由(OSで差が付けられないので、機能と価格で競争するしかないだけ)だと思うのである。Appleが高価格を維持出来る最大の理由は、OSXの出来が良いこととWindowsを入れなくても起動することにあるのだ。
 
 HPのノートPCが安いのはHPの企業努力(企業競争)の結果であってMicrosoftのお陰ではないし、OSの会社の癖して”Vista”の”ビ”の字もないのは如何なものだろう。

結論:日経が言うように、Appleの痛いところを突いているのではなく、Microsoftにとって痛いコマーシャルなのである。

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