月曜日, 4月 27, 2009

日本人は昔からガラパゴス

 鎖国は無かったと言うのが私の持論だが、鎖国は無かったのに意識としては昔からガラパゴスだったとは考えている。特に酷くなったのは実は明治以降だったりするのだ。開国と同時に井の中の蛙度が高くなったと言うのは普通に考えればおかしな話なのだが、江戸時代は貿易を完全自由化していなかったために、井の中の蛙にならない為に情報の収拾は怠っていなかったと考えている。勿論、それで万全の体制を取っていたかは別な話なのだが...
 
 明治以降開国をしたが、これが典型的な井の中の蛙状態を作り出してしまった。開国をしたが、その情報の入手先は英国に偏りそれが原因でミスリードしてしまったことが多かったのにそれに気付かなかった。大体英国をジェントルマンの国などと考えることがそもそもの間違いだったのだが、日英同盟が失効されるまでそれに気付かなかったのだからまさにガラパゴスだったわけである。明治維新で破れたとは言え、幕府が英国では無くフランスと組もうとしたのは腹黒さでは英国の方が質が悪いと言う情報を掴んでいたからであろう。
 
 本題に戻るが日本が先の大戦に敗れた最大の理由がガラパゴスだったからだと言ってどれくらいの方が納得されるだろう。時代は航空戦になっていたのに世界最高の戦艦を2隻も作ったのはガラパゴスだったし、馬鹿の一つ覚えで零戦ばかりを作っていたのもガラパゴスだったからである。アメリカは機能は物量で補えると単純に考えるが、日本はいらぬところに美意識(自己満足なのだが)を持ち込んでしまう。大和の主砲は世界最大であったが、言って見れば単発銃。対するアメリカの発想はマシンガン、命中精度を度外視する弾数で圧倒する事で勝利を収める戦い方をする。そこに美学も道もいらない訳だ。

結論:美学や道は勝手からの話だということを日本は分かっていない。美しく負けるなど日本以外では通用しない思想だが、美しく勝つことに拘る日本は、それが出来なければ美しく負けようと自分たちの美意識に囚われてしまう。その結果は無様に負けるだけなのだが、全く学習出来ないのだ。何が言いたいんだか自分で分からなくなってしまった。

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