水曜日, 6月 06, 2007

Dellの凋落

 前からあんなものはダメだと指摘していたDell。ここに来てHPに水をあけられ正に指摘していた通りの結末になりそうな雲行きである。在庫を持たないのが売りだった筈なのに、ウォルマートで店頭販売をすることになったり、出さなきゃ良いもの(iPod対抗のプレイヤー)を作って失敗したり、ただ安く売るだけのためにビジネスモデルしか持たない会社が破綻するのは見えていたのである。結局安売りなんて言うのは、短期勝負のビジネスモデル(アメリカ人が好きな考え方だが)で、長期間持つと考えられるその単純さには、到底付いていけないのである。

 Dellがダメな理由は前から書いてきたが、端的に言って完成品の在庫は持たなくてもパーツは確保しておかなければならない(販売数が小さいうちは意味があるが多くなれば完成品を持たないことに全く意味はないどころか、機会損失を生む)のだから大したコストを削減にはならない。さらにAppleのように自社独自の技術が無いのだから、商品の投入の主導権を持ちようがない(結局使い道のない半製品を抱えるか、型落ちを投げうるしかない)のため、市場を荒らすことは出来てもコントロールはできない。そして揚げ句の果てにその市場に翻弄されたのだ。

結論:価格以外に魅力が無い商品はいずれ売れなくなるのだけである。そんなもんを持て囃すバカも多いが、持て囃す連中はDellがどうなろうと最初から知ったこっちゃないいい加減な連中なのだ。Lenovo(中国)もAcer(台湾)に負けたんだよな。

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