Windows 95がデビューしてからちょうど15年がたった。95年末シアトルに出張で2週間ほど滞在した頃はWindows 95の日本語版の最終段階だったせいか、レドモンドの近くのモーテルには日本人(要はNECの社員)プログラマが逗留していたのを思いだす。
私がシアトルに入った前週末から初代トイストーリーがロードショー公開されたところで、大ヒットしてはいたがPixarが今のようになるなど一般には想像もされていなかった。そして、当時のAppleは風前の灯状態。ITのトップ企業に返り咲き、羨望の的になるなどと言ったら基地外扱いだったのである(一番辛い時期だった)。
その15年間のうちMicrosoftが輝いていた(私にはまがい物の光にしか見えなかったが)のは最初の10年間だった。Windows 95は、初めてMacなみの使い易さを提供(だから、Macintosh 87と揶揄された)し、PCでGUIが当たり前になったのもWindows 95が、あったればこそだったのだ。
Microsoftが躓き始めたのはOSXが姿を現してから。モダンOSであるOSXを超えようとするあまりに余計なものをOSに取り込み、消化不良(SP2が出るまでのXP)どころか食中毒(Vista)まで起こしてしまった。Microsoftの体力が並大抵でなかったから死にはしなかったが、普通の会社だったら致命傷になっていたはずである。
95年から15年。95年にデビューを飾ったPixarは世界最高のアニメーションスタジオになり、Windows 95のインターフェイスを担当した中嶋聡氏はWindowsマシーンに触れることもなくiPhoneやiPadのコーディングに明け暮れているのだ。
結論:15年間でMicrosoftは確実に下降局面に入っているのに、15年前どん底から始まったAppleは未だ上昇局面にある。次の15年間、Microsoftは生き残ることが出来るのだろうか。
水曜日, 8月 25, 2010
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