日本政府と共同で地デジの国際標準化を目指していた家電各社。南米の8カ国が日本の地デジ方式を採用することが決まったのも束の間、規格は日本方式なのに既にSamsungとLGが地デジ対応テレビを一気呵成に生産し(日本国内で売れなかった分を回せば良いだけなので事は簡単だ)、日本の各メーカーが入り込む余地が無くなってしまったらしい。地デジそのものは日本の規格なので、まさか韓国のメーカーがしゃしゃり出てくるとは思いもしなかったのだろうが、国内のメーカーの出方しか気にしていなかったためにすっかりでおくれてしまったのだ。
同様の事が原子力発電所でも発生していて一度も原子力発電所を造ったことのないSamsungにアブダビの原子力発電所の受注を奪われた日本勢。世界中で原子炉を作れるメーカーはほぼ全て日本勢なので安心していたのが悪いのだが、原発を受注したSamsungは、帰国後すぐに東芝に再発注した。日本のゼネコン宜しくSamsungは東芝に丸投げした上に上前を撥ねたのだ。
結論:こと技術に関しては日本のメーカー以外にライバルはいないと言う慢心が招いた敗北。恥も外聞もなく実を狙ってくる韓国メーカーにしてやられたのだ。技術など金で買える(下請けに出せば良い)と考えているグローバル企業から見たら日本のメーカーなど頭でっかちのお坊ちゃまのようにちょろい相手。私がメーカーの経営者だったら他社と協調してSamsungの発注を受けないという手段を講じてSamsungを潰しにかかるところだが、今の日本のメーカーにはそんな根性はないようである。そこまで脅しをかければ原発受注をさらわれても実を取れるのに...Samsungに自力で原発を作る技術はないのだから、日本のメーカーの言い値で発注されるのに。
月曜日, 8月 09, 2010
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