火曜日, 8月 12, 2008

東京がアジアNo.都市になれないリスク?

 天下の日経新聞にとってアジアNo.1の都市はどうやら東京ではなく上海らしい。その根拠は中国企業の躍進が目覚ましいことらしいが、「そりゃ良かったね」と言うくらい位のリアクションしか思い浮かばないのは私が馬鹿だからだろうか。

 このままだと中国に追い越されて、引き離されてしまうと言うのだ。中国にはお金が集まっているのに日本にお金が集まらないのが気に入らないようなのだが、ちょっと待って欲しい。中国に集まっているお金は海外からの投資(返さなければいけないお金)だが、日本が持っているお金は海外から稼いだお金である。アメリカと同じように貸す奴がいるからお金があるだけで、返せと言われればすぐに無くなってしまう類いのお金だ。

 福田がのらりくらりとしていられるのは日本の実力を知ったからなのだが、それを教えてくれたのは他でも無いデビッド・ロックフェラーだ。自伝の出版と言う口実で昨年日本を訪問したが、その目的はサブプライム問題で破綻間際にあるアメリカに対する金の無心だったのだが、日本はそれをやんわりと断った(財政が破綻しそうだから無理だと言ったのだ)。米国債を売り払わなくてもアメリカ経済を崩壊させる手段はいくらでもあると言うことだ。中国にはまだそんな芸当は出来ないのである。SMAPではないが、No.1にならなくても日本は既にオンリーワンなのだ。

結論:中国がたった0.25%の金利上昇で世界経済を地獄に叩き込むくらいの力を持ってからこういう戯言は言ってもらいたいものである。

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