水曜日, 8月 27, 2008

リーダーが変革出来ない3つの理由

 うちだけではないのだと溜飲を下げている場合では無いのだが、表題の記事がITmediaエグゼクティブに掲載されていた。詳細はそちらを見て頂くとして、以下の3つを理由として上げている。

その1:成功者としての自信がある
その2:楽観している
その3:苦言を呈する人がそばにいない

 一つひとつが当てはまってしまうだけに辛いところだが、人間は自己否定を出来る生き物では無い(自己否定をしていたら死んでいる筈)と言う原則(本能)がある。だとすればシステムとして成功したら身を引くとルールを作るしか方法はない。そうでなければ成功者は何時までたっても身を引く事が出来なくなってしまうからだ(無条件降伏するまで辞められないとなれば社員全てが玉砕するしかない)。

 自信があるから基本的に自分には甘くなり、誰から何を言われても自分の所為だとは考えなくなる。反省などしないから長生き出来るのだ(言い過ぎか?)。そして、苦言を呈する人間がそばにいなくなる。誰もがお追従していると言うわけでは無く、意見をしたら社内から追い出されてしまうからだ。要は、苦言を呈する人間はいたのだが、苦言が原因でいられなくなってしまっただけである。

結論:結局ダメになっていく企業は、後継者を育てられないことが一番の問題だ。前にも書いたが、江戸の商人が、婿をとったのはそれが一番間違いのない後継者選びの方法だったからである。身内以外から優秀な人間を入れなければ時代の流れには付いていけないのだ。維新後でも江戸の商家は生き残ったのに大阪の商人が生き残れなかった理由は、案外婿入り制度をとっていたかに関係しているのでは無いだろうか。

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