月曜日, 1月 07, 2008

まともな奴もいる?

 大統領予備選挙で”泡沫”候補扱いされているロン・ポール氏はいたってまともな発言をしている。曰く、アメリカが余計なお節介をするからイスラムの過激派に狙われる(実際にはイスラムの過激派に狙わせているだが)。過激派は他の宗教にもある(例えば、サバタイ派に乗取られたプロテスタントなど)が、アメリカの支配者に従っている内はテロがないのではなくテロを問題にされないだけなのだ。

 特に第一次、二次の二度の世界大戦で漁夫の利を得たアメリカは世界中に紛争を起こす事によって繁栄すると言うビジネスモデルに従って成長を繰り返してきた。そして、そのために巻き添えになった国は、今もって紛争のただ中にある。テロリストを生み出すのは、暴力と貧困を輸出する国があるからだが、ロン・ポールはその代表がアメリカだと指摘している。

結論:ロン・ポールの主張は小さな政府に戻し、世界警察を名乗る暴力を止めろと言う事だ。そんなことをすれば中国の思う壺かも知れないが、アメリカのお節介が無くなれば、日本とロシアの同盟と言う歯止め装置がある。今以上に中国が力を付ける前にアメリカが孤立主義に戻ることで、それが可能になるのである。但し、ロン・ポールが泡沫でなくなったら”泡”のように抹殺されるだろう。

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