月曜日, 1月 07, 2008

環境問題バブル

 今年は正月早々各チャンネルが、地球温暖化、環境問題と偉そうに嘘八百を並べていた。中には日テレの”地球温暖化は嘘だ”というようなまともな意見を言っている番組もあった(それはそれで何か裏がありそうだが)が、大抵は二酸化炭素が原因で温暖化して氷が溶けて、水没するという話ばかり。中にはコンビニ弁当が廃棄(焼却処分)されているのを消費者の所為にするなどというふざけたのまであったらしい(嫌いなので見なかった)。

 さて、そのコンビニ弁当が捨てられる理由を「日本人は新鮮な物しか食べないから」(要は日本人のわがまま)としたのだが、それなら賞味期限を偽っても食えるのだから良いという話とペアにしないとおかしな話。賞味期限に目くじらを立てる精神構造がコンビニの儲け主義を助長しているのだ。と書いたところで読者には意味不明。その辺りを少しだけ説明したい。

 ここで注意する点は、コンビニの弁当は時間が来ると廃棄されてしまうが、スーパーの弁当は値引きされて販売されるという事実だ。スーパーのヨーカ堂とセブンイレブンは同じグループ会社だが、弁当に対するスタンスが明らかに違う。その理由はスーパーは直営だが、コンビニはFCだと言うところに隠されている。つまりスーパーは無駄を出せば利益を失うが、コンビニは無駄が出ればロイヤルティが増えると言うシステムで動いている。弁当が1個売れた時に本部に入るロイヤルティよりも、廃棄になった時に本部に入るロイヤルティの方が多いと言う歪んだ構造になっているのだ。だから、コンビニの弁当は廃棄されるのだ。

 勿論、大スポンサーであるコンビニを悪くは言えないので消費者に責任を転嫁した訳だが、そんなことならば環境問題などと大上段に構えて番組を作らなければいいのだ。廃棄がいけないのならば賞味期限の切れた弁当は店頭でホームレスに配ったって良い筈だ。

 そう言えば似たような別の番組で、廃棄になる弁当を原料に家畜の飼料を作っているという、これまたスポンサー様々の提灯番組もあった。これはセブンイレブンじゃないのだが、人間が食べても安全だと言うことでご丁寧に喰って見せていた(馬鹿タレントは美味しいと言ってたぞ)。そんなものを喰わせたために豚が奇形になったと言う話も聞くが...

結論:マスコミの日和見が世の中をドンドンおかしな方に誘導するのである。

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