金曜日, 1月 18, 2008

大前研一はテクノロジー音痴?

 大前研一氏の考え方は嫌いな方じゃないが、時にはえっと思うようなことを書く事がある。今回の話はそう言う話題である。

 2007年を振替ってかかれた文章なのだが、そのネタがiPhoneとWiMaxなのだ。曰くiPhoneは日本では、大して成功しないのではないか。その理由は日本の携帯はもっと多くの機能を持っているというのだ(使い切れないくらいの機能と書いているが、使い切らないと言う事は必要ないと言う事だ)。更に親指入力が出来ない(こんなものが理由になるのならば、日本のPCは全て数字キーボードしか無い筈だ)から日本では受け入れられないとまで書いている。

 正直どこかの携帯メーカーのコンサルタントでもしているのかなとちょっと心配だ。その上で着うたや着うたフルがあるから携帯にiPod機能いらないという(どうやら着うたフルがいくらするかしらないらしい)。そして、NTTが独占契約するのならば成功はしないと言うのだ。以上のように、この問題に関する大前氏の判断は、かなり的外れなのだ。

 その上で、日本ではWiMaxの出る幕があるのかと更に続く。3GがありWiFiがあるのだからMobile WiMaxなど無くても良いと言うのだ。さあiPhoneの真の力を知っている方ならば、薄々気付いている事なんだが、日本の携帯には出来ないがiPhoneに出来る機能がそこに隠されているのだ。日本にiPhoneが登場する時には当然3G対応の端末として登場する訳だが、基本的にiPhoneはiモードを使わない(正確には使えないなのか)。ここが大事なのだが、全てのプロトコルはインターネット標準であり、3Gと同時にWiFiもBluetoothも持っている。そして、その中に組み込まれているソフトは柔軟に書き換える事が出来るのだ。iChatにSkypeと同じようにIPフォンに電話を掛けるソフト(それはSkyPeかも知れない)を加えれば(恐らく後数年で電話は全てIPフォンになる)、何も3Gの電波を使わずに電話として使える端末になってしまうのだ。

 Appleは既に、そう言った部分も押えている。そこまで知った上でiPhoneを判断しなければ、大前研一氏のように判断を誤ってしまうのだ。

結論:3GでAppleがDoCoMoと組む理由は、通信網として現状ではWiFiやWiMaxよりもカバーされている範囲が大きいからで、DoCoMoが携帯キャリアだからな訳ではない。それは日本以外の国でも同様だろう。例えばネットワークをカバーする範囲がFonの方が大きいならば、迷わずFonに乗り換えるだけなのである。その時に独占キャリアがわめいてみてもJobsは、”携帯電話会社以外と組むのは独占契約違反ではに”と答えておしまいなのである。

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