水曜日, 9月 06, 2006

20世紀型では生き残れない2

 携帯電話の3Gは失敗だったとSamsungが発表し、4Gに進むと発表していたが実は3G、4Gという問題ではなく。通信形式が統一されていない携帯そのものが既に終わっていることに気付いていない。もうWiMAXでモバイル通信することが規定の事実となりかけているのにキャリアごとに囲い込みをしようと言う発想はまさに20世紀型である。つまり携帯電話と言う形態だけで通信を考えている限り未来は見えないのだ。

 具体的にはどういうことかと言えば個人ごとに共通のIDを使って、その時に携帯しているデバイスを使って通信が行えなければいけないということだ。携帯電話形式のデバイスだけではなくiPodのようなミュージックプレイヤーを持っている時はそれを使って通信・通話が行え、家にればPCやメディアセンターとなるフラットディスプレイやデバイスで全く同じことを行える。そういったサービスを行うポータルにどこが成るかと言うことが問題なのだ。

 今それを本当に理解している企業は、恐らくAppleだろう。だからこそAppleの商品にはチューナーを内蔵したモデルがないのだ。つまりそれが衛星デジタルだろうが、地上デジタルであろうがコンテンツの再生に独自のハードが介在するものは、すべて時代にマッチしていない。だからこそ次世代のチューナーとしてiTunesがあるのだ。iTunes用にデータをフォーマットするのはAppleではなく、それぞれの企業が行う。そして共通のインフラ(フルハイビジョンのH.264圧縮データ)ですべてを提供することを前提にiTMSは作られている。通話もその中の一機能になってしまうのだ。

結論:Appleがやろうとしていることをコンテンツの販売だと考えている限り、Appleに勝つことは出来ない。Appleがやろうとしていることはトータルシステムとしてのハードの販売なのだ。コンテンツホルダーはそれを理解した上でAppleにコンテンツを提供する心の準備ができていなければ間に合わないのである。

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