火曜日, 3月 03, 2009

ワークシェアリングの前提条件

 自己責任のかけらもないお手洗いさんなどが盛んに持ち出しているワークシェアリング。ワークシェアリングが成り立つ為の前提条件もなしに持ち出したと言うのは、単純に人件費の削減以外に考えようもない。
 
 オランダでワークシェアリングが成り立っているのはヨーロッパの賃金体系と雇用政策が、同一業務同一賃金、フルタイムもパートタイムも同一の社会保障(失業保険などの福利厚生に関わる部分も全く同じ扱い)となっているからである。様々な手当ても含めて労働時間の多寡に関わらず、全く同等に扱った上でのワークシェアリングになっている。違うのは働いた時間で収入の総額が決まると言うことだけなのだ。
 
 自分に都合の良いところだけをかい摘んでワークシェアリングなどと軽い気持ちで宣うのは勝手だが、それならば給与以外の面も含めてお手洗いさんの会社は責任を持たなければならない(何故なら現在の日本はオランダほどの社会保障制度を持っていない)。そこまでの覚悟を持って口にしたと言うのならばそれは立派な心がけであるが、現状の人件費の枠内でワークシェアリングと言っている(そうに決まっている)だとすれば、ふざけるのもいい加減にしろと言うしかないのである。

結論:御不浄(お手洗い)からでた言葉がきれいな訳はないのだ。

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