木曜日, 2月 24, 2011

少子化はそんなに問題だろうか?

 統計上の数字を見るとこのままでは後数十年もすると日本は亡びてしまうなどという文脈で取り上げられる「少子高齢化」だが、友人たちと食事中にふと気付いたのは、既婚者は決して少子化していないという現実。男女とも過去では信じられないくらいに非婚化が進んでいるために出生率は減っているように思われているが、子どものいる家庭で一人っ子率がそんなに高いかといえばそんなことはない。食料の自給率(信じちゃいないが)を考えれば人口が半分になってしまえばわざわざ輸入をしなくても十分に生きていけるカロリーを内製出来るという好環境。このまま人口が減れば鎖国も可能な素晴らしい未来が待っているようにさえ思える。
 
 出生数が急激に減っているのは独身者が増えたからなのだが、これも八百万の神による意思と考えれば納得が行く。戦前の生めや増やせやで膨らんだ団塊世代やその子供達の数がアンバランスなのを正常だと考えるから問題となる人口減少だが、既婚者の家庭が二人以上の子どもを持っている事を考えればこれでバランスは保たれると考えるのが普通。無限の成長を前提にした経済成長など論理的にも破綻した考えなのだから、ここはゼロサムが成り立つ健全な社会を日本で実践する事こそ未来志向の戦略だと思うのだ。生存率が上がったのだから山のように子どもを作る必要はない。
 
 戦後生まれの人達はどうせ長生きしないのだから直ぐに高齢化は終る。もしも長生きするのだったら働けるようにすれば良いだけ、動けるうちは定年なんてない社会にすれば良いだけ、定年以降30年も生き続けるなんて予想もしていなかった時代の年金制度や定年制度などを守ろうとするから、正常な状態に戻ろうとしている少子化が問題だと思われてしまうのだ。これからは元気に死ねる社会(死ぬ前の日までは元気)を目指そう。

結論:人口が少なくて問題になるのは戦争になって白兵戦になった時に不利な事ぐらい(中国くらい人口があったら丸腰で弾受けに使っても平気なくらい頭数が多い)だと思うのだが、如何だろう。

1 件のコメント:

4 さんのコメント...

死ぬ前まで元気でいよう!いいですね。
人口ボーナスがどうたらこうたらって理屈がありますが、そんな指標意味はなく、就労年齢を75歳にしたら日本はまだまだいける!になりまっせ。

「定年などない」というパラダイムシフトが必要です。我々自身が。。。