火曜日, 2月 22, 2011

ロケーションフリーは生産中止

 「まねきテレビ」が最高裁で逆転敗訴したのでビビった訳ではないだろうが(その前に生産は中止されていた)、SONYのロケーションフリーがいつの間にか消えていた事を知らなかった。興味がなかったので気にしていなかった事もあるが、大々的に発表しそれなりにヒット商品になっていたものをこっそり終りにしていたというのはあまり、頂けない姿勢だと思う。
 
 まあ、個人として楽しむロケーションフリーを著作権侵害(自動公衆放送)だとする日本の放送業界の前近代(この業界のガラパゴス状態はケータイ以上)な姿勢に問題があるのは間違いないが、SONYのような大企業が突っ張らないのなら最初からこんなものに手を出すべきではなかったのではないだろうか。
 
 そもそも、今の日本のテレビ放送でそこまでして見なければならないようなものは殆どない(特に報道など全く不要)のに、それを出張先でも見たいという神経が私には理解出来ない(テレビを見なかったために死んだ人を私は知らない)し、地域を跨いで放送を見られたら困るという放送業界の考えも全く理解出来ない。統計的に意味があるかさえあやふやな視聴率などと言う数字で決まる広告料もまやかしなら、放送を独占しているのは自分たち(電波屋)だと言う思い上がりも時代錯誤極まりないのである。

結論:電波しか各家庭に動画コンテンツを届ける手段がなかった時代はもう終った。電子書籍が出版社を不要とする時代を向かえているのと同じように動画コンテンツに放送局が不要な時代が間もなく始まる。わざわざ地デジを録画して転送しなくてもクラウド上にあるコンテンツを見る時代が来ている。SONYが、ロケフリをやめた理由が放送局に喧嘩を売りたくないのではなく放送業界を必要としないエコシステムを構築したからと言うのなら評価出来るが...そんなことはまずない...Appleが最初からテレビチューナ(レガシーの極み)をMacに載せなかったのは最初からゴールが見えていたからなのだ。

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