水曜日, 7月 05, 2006

身の程知らずのウォルマート

 安物売り(良いものを安く売っている訳ではない)で世界一の小売業なったウォルマートもさすがに最近は元気が無いようだ。もうそろそろ頭打ちだ悟ったのか、高級品を売ろうとバカなことを考えているようだ。

 申し訳ないがウォルマートには高級品を売るような文化はない。そもそも社員を搾取して利益を叩き出しているような企業で高級品を売れる訳が無い。ふざけるのもいい加減にしろと言うのが正直な答えだ。高級品とは仕入れられるかも大切だが売る事の方がよっぽど大切だ。つまり今のウォルマートにはそれを担う人材がいないのだ。

 一番手っ取り早い方法は(それしかない方法だ)、ノード・ストロームのような対極にある企業の買収だろうが、そうなればウォルマートの評判が上がるのではなくてノード・ストロームの評判が地に落ちるだけだろう。何故ならば、効率を度外視した顧客サービスがノード・ストロームの信用の根源だが、ウォルマートにそれを許す体質は無い。

日本で成功する事は世界で成功するよりも難しい。アメリカなどのバカは、それを規制のせいだと考えているようだが、本当の理由は日本人の体質にある。日本ではわがままを言わないうちにわがままを察してくれる店でないと成功はしない。何故ならば日本では、わがままを言いたいが、わがままだとは思われたくない顧客を相手に商売をしている。

結論:日本人を納得させる事が出来て初めてウォルマートが高級品を扱える小売業になれるのだ。

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