水曜日, 1月 25, 2006

"We are the World"では困る

 今よりも少しは純情だった頃、"We are the Wold"というミュージシャンを中心とした活動があった。その活動は、裏読みをしなければ結構なものであったと言ってしまっていいだろう。ここで、問題として挙げなければいけないのは、欧米諸国(特に原理主義のアメリカ)は何から何まで"We are the World(俺達が世界だ)"と思い込んでいる点である。どう欲目に見てもアメリカは歴史のない片端の国(今迄にやって来たことの数々はスペインやポルトガルに匹敵するくらい酷いことばかりだ)なのに、自分たちを正義(強いことが正義だということだろうが)を愛する国だと勘違いしていることだ。正義を愛する国であんなに犯罪が多発するのならば、民主主義も平等もない方がよっぽど増しである。

 確かにアメリカにも、気のいいまともな人間はいる。しかし、それらの人々にはアメリカをコントロールする力はない。アメリカンドリームと呼ばれるまやかしの世界が本当だと思い込んでいるお人よしには分からないかもしれないが、アメリカはその誕生以来一部の権力者に操られている政府によって成り立っている実験国家に過ぎない。そんなものを基準に世界をどうこうされたのでは、その国独自の文化を持っている国が付いていけないのは当たり前なのだ。

 過去を振り返ってみれば、アメリカ独立に金を出した(ロスチャイルドに逆らった)ロシア皇帝を倒すためにロスチャイルドは日本に気前よく金を貸し(日本の仲間と勘違い)、日露戦争後にアメリカに利権を気前よくお裾分けしなかったために今度は仮想敵国となり、どう考えても日本より民主的ではない中国に肩入れをした。ロスチャイルドに戦費を借りていながら、その身内の鉄道王に満鉄の利権を出さなかったことが、太平洋戦争の本当の理由だなんて単細胞の日本人には分かりゃしない。それが分かる奴らはアメリカに魂を売り渡すようなことを平気でしでかす輩ばかりだ。朝鮮だって日本をいきなり外してしまったために二つに別れてしまったし、戦後すぐに日本への復帰を目指していた台湾は国民党の所為で何十年も酷い状況が続いたのだ。

結論:結局、アメリカが口添えした国でまともに育った国など一つもありはしない。日本が上手く行ったのは、日本が昨日や今日出てきた国にどうこうされるほど底の浅い国じゃなかったからだけなのだ。戦後の食料が無かった時に世話になったこと(たとえそれが家畜用であったとしても)には感謝するが、日本がすぐに復興したのは日本人の実力だったのだ。アメリカさん、戦争で殺された国民のことは絶対持ち出さないから、今の日本があるのはアメリカのお陰なんて言う迷信を口にするのはもう止めてもらえませんか。本当に世界中が迷惑しています。

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