木曜日, 1月 26, 2006

ダブルスタンダード

 めでたくホリエモンは逮捕されたが、その容疑は粉飾決済や株価の操作だという。これまでも同様に銀行のトップや証券会社のトップが牢に繋がれたり、辞任に追い込まれていった...
おいちょっと待て、他に誰も捕まっていないじゃないか。金のためならばどんな卑怯な手段でも使うホリエモンに同情の余地は無いが同じような汚い事をやっている連中がお咎めなしなのには納得がいかない。日本の法律の適用は法治国家とは思えないくらいに恣意的なことは分かっているが、分かっていない人をころりと騙すようなやり方はまずいだろう。穿った見方をすれば、そのために野口さん殺しで最終的には立件するつもりで殺人を放っておいたのかとさえ思えてくる。

 というように日本には独特のダブルスタンダードが歴然と存在するよというのが、今回の主旨である。その代表が朝日新聞を始めとする大マスコミだが、他にもあれこれと見受けられる。やれ戦犯がどうの靖国がどうのと騒ぎ立てるマスメディアが、戦犯の子供である阿南(よりによって元中国大使)や、戦犯の孫である東郷(元大使)が大使になる事をおかしいと騒がなかったことは明らかにおかしい。戦犯の子供を中国大使にするなど戦前の行いを全く反省していないと言われてもよさそうなものだが、そんなことは中国でさえ(中国なら一族郎党全て抹殺されてもおかしくない)問題にしていないということは靖国の事など全く考慮する必要は無いのということである。それどころか本当の戦犯(終戦に際して自殺)である近衛文麿の孫が首相になる事を阻止しようとさえしなかった。

結論:外交を代表する外務省のお偉いさんにはA級戦犯の血縁者がいたりする。中には中国大使にまで上った人間もいるが、それが問題にされた事は一度もない。もちろん中国さえそれを問題にはしなかった(確かに阿南は親中派だが)。どちらにせよ良い悪いは別にして彼らの生い立ちを大きく取り上げるくらいのことはするべきじゃなかっただろうか。もちろん外務省は戦犯に責任をなすりつけたという負い目があるにしてもマスコミが気を使う必要がどこにあったのか私には一向に分からないのである。

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