月曜日, 12月 27, 2010

2010年ベストプロダクト&ワーストプロダクツ

 今年ももう後僅かと言う事でベストプロダクツなどの発表があちこちで行われているが、日本の様に提灯記事を書く必要のないアメリカのサイトでは中々辛辣に評価を下してくれているようである。All Things Digitalではベスト3にiPadとiPhoneが入り、ワースト(糞)の方にGoogle TVとDellのStreakが目出度くノミネート。Google TV(LogitechのSTB)などセットアップは約40分とかなり順調に出来た(Apple TVでそんなに掛かったらゴミ箱行きだ)と書かれ、ワイアレスのキーボード(Webなんかサーフィンしようとするからいけないのだ)で快適な操作(オプションのボタンだらけのリモコンよりは格段にマシ)を強いられたのでは改めてPCの素晴らしさを知る事になるに違い無いだろう。LogitechはGoogle TVを一次出荷停止としたようだが、その理由はOSの大幅アップデートがあるからなのだろうが未完成のサービスを見切り発車(Appleにはとにかく負けたくない)で出してしまった代償は取り返しもつかないのではないだろうか(後出しでAppleにあれだけシンプルなApple TVを低価格で出されたのでは立つ瀬もないだろうが)。
 
 ワースト1はDellのStreakなのだが、一番の理由はタブレットとは言えないサイズ(一回り大きいスマートフォンにどんな意味があるのか?)。出来る事はスマートフォンと変わらないのに大きくなった分重くなっただけなのだから確かに存在意義は全く無く、その上アプリの調整の手を抜いているからまともに動かないというおまけ付きだ。Android OSよりも性もないWindows 7を載せたHPのSlateが一番で無かったのは非常に残念な話である。というわけで、ここからは私の番付を。
 
ベストプロダクツ
1位:iPad
既存のPCに引導を渡すために登場した最初のデバイス。一般ユーザにPCが不要だと言う事を気付かせた功績はiPhoneでケータイを時代遅れにしたよりも大きな意味を持つのだ。次期Mac OSのLionには一部iOSに準じたインターフェイスを取り入れているが何れはインターフェイスだけではなくアプリも取り込まれる事だろう。
2位:MacBook Air
一部のエグゼクティブ向けのおしゃれなノート(実用よりはデザイン重視。価格は高いのにパフォーマンスは廉価版以下)だったAirを誰もが使える超軽量ノートブックに変身させたのには正直ビックリ。PCのパフォーマンスを上げるのはCPUだけではないことを身をもって示した目から鱗のプロダクツとなった。同じ設計思想でゼロスピンドルになった次期MacBook Proが何時出てくるのかだけが気になるのだ。
3位:iPhone 4
Appleの設計によるA4チップを搭載し登場したiPhone 4は、進化はこうあるべきだと世に示した。Wi-Fiだけの機能だがFace Timeを初めて実装した意味も大きいだろう(次のiPadにも確実に載る)。
4位:Galaxy S
初めてまともにiPhoneと比較する意味を持ったAndroid端末。まだまだ作り込みが足りないところはあるが、それでもXperiaなどと比べれば...

ワーストプロダクツ
1位:IS03
ガラケーとAndroidの良いところを組み合わせると悪いところばかりが出てしまうと言う事を世に知らしめた初めての端末。予備バッテリがないと使い物にならないモバイル機器(ガラケーばかりの時にiPhoneはバッテリーが持たないから駄目だと散々言われたがIS03ほど酷くはなかった筈だ)。揚げ句の果てに予備バッテリを充電する手段が本体だけに限られているなんて信じられない。恐らく1日持つバッテリを載せたらKIndleの方が軽いくらいの重量になってしまったことだろう。
2位:IS01
約束ではないが努力目標だったOSのアップデートを断念。実用にならなかったのだから仕方がないと言えるのかも知れないが、それにしても大した事が出来ないのにこのザマはなんなのだろう。Androidを盲信したら痛い目に遭う事にあるぞと教えてくれたことは評価出来るのだが、そんなものを平気で商品にしてしまった責任はメーカーが取るべきだろう。みんなきっと金返せって思ってるぞ。
3位:HP Slate
CESでのお披露目だけなら洒落で済んだのに、本当に商品として出荷してしまったHPのSlate。同じ筐体でwebOSを搭載した端末を来年には出すつもりのようだが、指で快適に操作出来ないようなタッチインターフェイスのどこに存在意義があるというのだろう。

 ぶっちぎりで他を圧倒したAppleとシャープ。良い方と悪い方にきっちり分れているのは誰も目にも明らかだが、Androidで動作する端末にGALAPAGOSなどとネーミングしてシリーズ化し、全社を上げてAndroidを貶める事に力を注ぐシャープとiOSによって世界を変えようとしているApple。さて、その結末は?

結論:Android陣営がみんなシャープのようだったらAppleとっては幸せなのだが、世の中は不幸になってしまうのだ。もうAndroidで変な事をするのは止めてくれ。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

価値観が同じで同感です

G4 Cube Everlasting さんのコメント...

 コメントを頂きありがとうございます。

 社内でもIS01やIS03を購入してしまい笑うしかない人間がいるものでユーザの生の声から判断させてもらいました。XperiaもWebページの確認用に会社で購入しましたがそれ以外で使うような代物ではなく...

 釣られて買ってしまう人がたくさんいる筈なので人気商品になると予測したIS03などはしっかり不幸の拡大生産装置になってしまったのではないでしょうか。

 日本の家電がガラパゴスになってしまったのと同じ構図をAndroidにまで持ち込み更にガラパゴス度を増すなど愚の骨頂なのですが、国内の他メーカーとのシェア争いにしか目が向かない明き盲にはAppleのビジョンなど到底理解出来ないでしょう。