水曜日, 12月 21, 2005

ネットが世の中を変える

 掲示板が便所の落書き(筑紫哲也いわく)と言われていたのは少し前のような気がする(筑紫哲也はマウスを逆に持つくらい時代遅れのジャーナリスト)。ところが気付かない人は全然気付かないうちに世の中は大きく変ってしまった。構造計算で大騒ぎになっている問題も、世が世ならば握りつぶすことも可能だったのに、ネット上(2chやblog)で余りにも派手に情報が飛び交ったために流石の大マスコミも書かざる終えなくなったというのが本当の所だろう。検察もネット上の情報を元に動いていたことは明らかで、業界内では当たり前になっている構造計算の改ざんが白日の下にさらされた恰好になってしまった。

 同様な流れは新製品の売上にも影響を多いに与えている。例えばSONYのWalkmanやMicrosoftのXbox360がその代表である。過去の実績がものを言う世の中ならば両者とももっと売れていたバズだが、今はそんなに甘い世の中ではなくなってしまった。いくらテレビでコマーシャルを打っても、あのジャンルを買う人間はCMなどは気にしていない。それよりはネット上での評判と買ってしまった人の意見がモノをいうジャンルの商品なのだ。どちらも、大マスコミ以外では好意的な意見は見られなかった。曰くConnect Playerはクズ(そこまで言っていないかもしれないが大意はそういうこと)だとか、Xbox360は相変わらず出来損ないだ。揚げ句の果てにリアリティを追求したグラフィックは、結局より作り物感が増して不気味になってしまったなどとケチョンケチョンの言われようである。

結論:大マスコミを手なずけることにはほとんど意味がない世の中になってしまった。まさに人の口には戸が立てられない状態がネットなのである。ネットの情報の早さを防ぐ手だてはないのである。大企業だからネットをどうにかしようと考えると火傷を負ってしまうだろう。SONYやMicrosoftはネットワーク時代を生き残れる企業ではないと言うことなのだ。

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