火曜日, 4月 26, 2011

「iPad」は必要ないのに何故売れる?

 今までにはなかったカテゴリー(それ以前のタブレットPCは出来損ないのPC)を作り出し僅か1年で1,500万台も売れ(出荷ではない)、それまで一部ではヒット商品だったネットブックを時代遅れにメインストリームに躍り出た「iPad」(タブレットではなくiPadが売れているだけだ)。PCならば出来る事が出来ず、スマートフォンのように携帯性が優れる訳でもなく、普通に考えれば失敗した数多のタブレットPCと同じ運命を辿ってもおかしくなかったのだ。何故、「iPad」だけが成功している(「XOOM」や「GALAXY Tab」を成功だと考える人もいるかも知れないが、それは事実誤認だ)かと言えば次の二つの点に尽きる。
 
 一つは誰にでも操作可能(全てではないが)な考え抜かれたユーザインタフェイス(ユーザビリティでiPadに勝つデバイスは恐らく今のところはない。フィーリングが段違いだ)で、もう一つはアプリの豊富さ(スタート時にiPhone用のアプリが使えたのが大きい)とインストールの簡便さだ。iTunesのアカウントやApple IDを持っていればWi-Fi環境でなくてもアプリがダウンロード可能(20M以内のサイズなら)なのだから、iTunesストアよりも敷居は更に低い。その上、無料アプリも豊富にあるのだから売れない方がおかしいくらいだろう。

結論:今までの家庭用のPCは、「iPad」よりも、もっと必要がないものだったのである。

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