火曜日, 7月 21, 2009

iモードは不滅です

 ITmediaに、”iモードは不滅です”という内容のインタビュー記事が掲載されていた。iモードの利用ユーザではなかった(私がdocomoを使っていた時代には無かった)ので、僅か10年しか経過していないとは知らなかった(それを知ったことがこの記事の唯一の収穫か?)。
 
 これからは量から質へ転換し、プルからプッシュへと進みパーソナライズと言うのが記事の要旨なのだが、PCでのネット利用が当たり前になった時代に屁のような情報にアクセスするために月極め契約(登録)が必要などという殿様商売成り立たなくなった昨今(パケ放題では儲かる筈もない)にパーソナライズの切り札が、「iコンシェル」だと言われても、それでどれでどれだけの顧客を囲い込めるかと聞かれれば、それなりにはいるかもねとしか答えようが無いのである。
 
 そもそも「iコンシェル」とは、コンテンツの取り纏めサービスのようなのだが、こういうローカルサービスはグローバル・ビジネスを狙っているAppleやGoogleには無理だと変な思い込みをしているようだが、Appleが個別のサービスを展開しようなんていうことを端から考えていないことは誰が見たって明らかな話なのだ。
 
 更に、iPhoneはUIが優れていて良く出来たデバイスだが、”それでできること”はdocomoが通過してきたことところ(通過したと言う事は物にならなかったと言う事?)だと言うが、iPhoneが優れている理由がUIだと思っている段階で何も分かっていないと言うしかないだろう。AppleのUIは、ユーザ・エクスペリエンス(UE:中嶋聡氏が「おもてなし」と翻訳)実現のための一要素に過ぎない。単なる見た目ではな使って気持ち良くなることに意味があるのだ。
 
 揚げ句の果てにはインターフェイスをカスタマイズ出来る事がパーソナル化だと言われても...

結論:これからの10年もiモードは進化続けるというが、iモードで10年掛かったことをAppleは僅かな時間で抜き去ろうとしている。自分から何れは消え去りますとは言えないのは分かるが、この世に不滅なものなど存在しないのである。

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