木曜日, 7月 30, 2009

Cocktail?

 Appleと4大レーベルが「Cocktail」プロジェクトを計画しているという噂が俎上に上がっている。音楽ダウロードのアルバム単位の販売を強化するための仕組みのようである。ライナーノーツや歌詞カード、PVなどをパックし、iTunesを使わずに音楽やビデオを再生する物になりそうである。同時に、第1四半期(Appleは10〜12月)を目処に、噂が現実味を帯びてきたタブレット(システム上の情報ではiPad)を同時に発表し、書籍の販売も恐らく始まるだろう。
 
 過去10年間でダウンロードが増えたためにアルバム買いが減ったこの時代に逆行するやり方だという批判もあるが、これこそ間違った固定観念ではないだろうか。Cocktailがレーベルだけを対象にしたサービスだと考えるのは大間違いで、iTunesを経由して書籍に音楽やビデオを包含したデジタルコンテンツ(ミュージシャンの書籍なら文章に書かれている曲をワンクリックで聴く事が出来るとか、映画の書籍なら書かれている映画のシーンを書籍上で再現し、気に入ったらそこから購入出来る)が手に入るようになるための第一歩だと気付けば、これが単なるアルバム売ではないことが判るのである。

結論:Appleのエコシステムは、全てのコンテンツをAppleの足下に包含しようとしているのである。どうやら、Cocktailを批判をする人達にはCocktailがメディアを横断したコンテンツのリンクツールになる事が理解出来ていないようだ。固定観念と言うものは発想を貧弱にする足枷以外の何物でもないのである。

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