火曜日, 3月 22, 2011

効率化がもたらした物不足

 今回の震災で東北地方では大きな被害を受けている。放射能の問題のある福島などはいつになったら復興されるかさえ全く分からない状況だ(原発30キロ圏内は数年間は立入り禁止になり、原発周辺は永久に入れなくなるだろう)。そんな中被災地で失われた多くの車両を手に入れようとしても半年先まで予約が一杯という事態が発生している。トヨタのカンバン方式を見習って生産をコントロールして在庫を最小限に圧縮しているのが、そもそもの理由なのだが、車なら国内にある中古車を手に入れるという方法があるが(まだ、中古車専門店が何もしていないとしたら阿呆だ)、トイレットペーパーやペットボトルの水さえ品不足になった理由は、買い占めだけではなく平常時を考えて最適化された生産、物流が足を引っ張っていると考えられる節もある。
 
 車は中古でもOKだが、食べ物やトイレットペーパーは、食べ残しや使い古しを利用するというわけにはいかない。卸しを通さず最適化された流通経路をあまりに進めたため、タイトな商品供給しか出来ないという問題が今回の品不足には絡んでいるのかも知れない。

結論:遊びのない効率化は、リスクマネジメントからすると一番リスクの高い行動だと気付いたのだ。

0 件のコメント: