月曜日, 5月 07, 2007

MicrosoftはいつかのApple

 Vistaの発売だけはどうにか出来たが、次に何をしたいのかが全く見えてこない。それなのに出来もしない約束ばかりを発表してしまっているMicrosoft。まるで、20年前のAppleを見ているようである。今年も最高益を叩き出したMicrosoftだが、将来が全く見えなかった当時のAppleも実は最高益を享受していたのである。幸いなのはMicrosoftはAppleのようにハードウェアで利益を得る会社でないということ(ゲームがあると言うかも知れないがあれは片手間だ)だけかも知れない。もしもハードに本気で取り組んだりすれば、間違いなく今以上のペースで奈落の底へと堕ちて行くだろう。

 良くAppleはシェアが低いからと言われるが、それは意味のない話だ。現在のAppleは現在のシェアで健全な利益を上げている。無理してシェアを伸ば酢必要はないのだ。Appleの利益はiPodがあるからだという話もあるが、Mac単独でも利益が出ているのも事実(相乗効果があるのは事実だが)だ。それに比べ今のMicrosoftには将来に渡って上手くやっていける明確なビジョンがない。Windowsがうまくいった一番の理由は、Jobsが居なかった間、Appleが惰眠を貪っていたからなのである。

 再び革新を始めたAppleはMicrosoftの追い上げるスピードよりも速い革新を続けているVistaを無かったことにするのは構わないが、それならば1年以内にスマートな(こけ威しはいらない)本当のOSを出す必要がある。もちろんそんなことは不可能だが。

結論:残念ながらMicrosoftにはJobsの様にビジョンを持った人間が今も昔もいない。

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