月曜日, 5月 14, 2007

日本に大金持ちがいない本当の理由

 現在の日本には世界的に見て大金持ち、大富豪と呼べるものはいない。戦前にはそれなりに凄いのがいたのだが、戦後の財閥解体、華族制度の廃止、農地改革で無残にも消し去られた訳だ。一部企業グループとして復活したものが無いわけでは無いが、良く考えてみれば三菱や三井、住友が戦前本当に日本の財閥だったのだろうか(どこも海外の財閥や大富豪の唾が付いていたのだ)。

 実際には旧財閥をベースにして復活を遂げた企業グループは、もう日本の資本とは言えない状態になっていたのだ(もちろんこっそりだったので気付かなかったが)。そして日本を代表する大財閥(恐らく世界でも最大)だった皇室はその財産を取り上げられ日本の奴隷階級(穢多、非人と同様個人としての人権の外に置かれた存在と言う意味)へと落とされてしまった。

 戦前の大地主(新潟の農地の3分の1を所有)や財閥の統領クラス(安田などはそうかも)には国のために財産を投げ出す覚悟を持った大人(たいじん)がいたが、そう言った人達が戦後に復活することはなかった。日本の税制が懲罰的であった理由は大金持ちを撲滅する(いつか反撃されては困るからだ)ために導入した訳だが、もう大丈夫と安心したのと自分たちが儲けるためには、過大な法人税などあっては困るので、会社法などを全く別な理由で変更して漁夫の利を得ようとしているのだ。

結論:現在の日本の技術力で、もしも戦前と同じ資本の集中があったら世界中の資本を買い占めることが可能である。だから日本に本当の金持ちが存在する訳には行かないのである。

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