金曜日, 8月 25, 2006

アメリカと言う国の恐ろしさ

 イラク(フセイン)やアフガニスタン(オサマ)を引き合いに出すまでも無く、アメリカと言う国は自国に最終利益をもたらすならばどんなことでもやる汚い国である。実はそれが分かっているからこそ吉田茂は、アメリカの作った憲法を受け入れたのである。何故ならば改正しない限り、日本がアメリカとの戦争に巻き込まれる事がないからだ。

 憲法を改正して日本が普通の国になってしまったら、その時はいつアメリカに戦争を仕掛けられるか分かったものではない。そういう気持ちから常識で考えたら馬鹿げている空想的平和憲法を平気で受け入れたのだ。要するにアメリカに付け入る隙を与えないのが本来の目的だった訳だ。

 それでは何故そんな風に考えたのだろうか。それはアメリカの日本やドイツに対する世界大戦前の対応である。第一次大戦後の賠償で天文学的な金額を請求されにっちもさっちも行かなくなっていたドイツにいち早く手を差し伸べたのは他ならぬアメリカだった。当時世界最大の鉄鋼生産量を誇ったドイツに資金を援助し戦争が可能な状態に持っていったのはアメリカだった。つまりアメリカがナチスを育てたのだ。さらに禁輸で石油と屑鉄を得られなくなった日本に対しては、その前年までに勝てない程度に丁度いい量の石油を輸出していたのが、やはりアメリカだったのだ。当時の日本の石油備蓄量は2年分。一か八かの掛けに出るには丁度いい量だったのだ。

 開戦当時に備蓄量がもっと少なければ恐らく日本は戦争などできなかった筈なのだ。

結論:アメリカは常に自分たちの敵を作り出し、戦争によって経済を成り立たせてきた。それが分かっているからこそ吉田茂や幣原喜重郎は平和憲法を受け入れたのである。間違ってもアメリカが日本の利益など考えているとはゆめゆめ思ってはいけないのである。

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