火曜日, 8月 01, 2006

今だからこそ社会民主主義にもどれ

 戦後50年間日本は世界の社会民主主義国家の理想形であった。戦前から続く統制のもと経済だけは資本主義と見まがうほどの発展を遂げた訳だが、その内実はまさに社会民主主義だった。良く誤解される事だが、その中でも田中角栄と言う政治家が進めた政策は、まさに社会民主主義の横道だったのだ。バブルが起きてしまったのは、社会民主主義の制度に問題があったと言うよりも、資本主義に問題があった事が原因だったのだ。

 古来日本は、原始共産主義に近い社会体制を守ってきた。つまり最下層の人間の生活は他国の最下層とは全く次元の違うものだったのだ。だからこそ天皇制が消える事は無かったのだ。中国を見れば分かるように権力者は常に虐げられている最下層民を支持者にした人間によって滅ぼされてきたが、日本ではそれが一度も起きていない(天皇家が消えていないと言う意味だ)。これは日本人が単にお人よしだからと言う訳ではなく死なないように統治されてきたと言う証なのである(変な伝染病が流行らなかったのも大きいが)。

結論:というわけで今回の結論は、日本がダメになった理由は社会民主主義が悪かった訳ではなくアメリカ型の拝金主義が日本で許されてしまった事が原因だ。実力主義と言う言葉はやったもん勝ちの非情に賎しい思想である。今こそ日本の美徳が蘇らなければいけない。

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