金曜日, 2月 18, 2005

金にものを言わせるのが資本主義ではないのか

 限りなくグレーに近い時間外取引で、ライブドアがニッポン放送株を買い占めたことに対して政財界の批判が相次いでいる。同時期にTOBが掛かっている時の取引だけに褒められたことではないかも知れないが、何ら法令に違反していない行為を批判するのはどうであろう。揚げ句の果てに、公共機関(民間企業だろうが)である放送局を金に飽かせて乗っ取ると言うのはおかしいと言うおかしな理屈まで持ち出している。今回の騒動の原因はそもそも、フジテレビスタート時の資本関係を長年放置していたフジサンケイグループに問題があるのじゃないだろうか。買い占めがけしからんと言うのならば、上場などしなければ良かったのだ。金が欲しいから株式公開していたくせに金にものを言わせるのは如何なものかと言われたって、そんなこというなら上場するのは如何なものかと言われても仕方がないだろう。

 どんな企業でも、上場していれば乗っ取られる危険は付きまとう。これは資本主義の鉄則である。それをダメだと言うのならば放送局は全て非上場にするべきである。ニッポン放送とフジテレビの株の構成のおかしさはコクドと西武の関係に似ています。いっそのことコクドと同じようにニッポン放送が非上場企業であったならば今回のような時間外取引は成り立たなかったことを考えるべきです。但し、本当に非上場であったら鹿内さんちの株がいつの間にか名義変更されていて乗っ取られていたかもしれませんね。

 結論:ホリエモンは嫌いだが、買った方ばかり叩かないで売った方も批判するべきじゃないか。売る奴がいなければ買うことは出来ないぞ。株券を勝手に刷ったならば別だけど...

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